2023年8月24日
8月21日から24日まで、マレーシア・クアラルンプールThe National University of Malaysiaの大学院および口腔顎顔面外科専門医過程の国際試験官としてクアラルンプールに滞在しております。大学院生の3名の審査では、事前に提出された電話帳並みの厚さに集約された学位研究論文の評価から始まり、Defenseとしていわゆる関連知識や考え方、今後の研究の発展と展開に関して質疑応答が続きます。3名ともに綿密に計画された研究計画とこまかな評価がなされ、さらには必要十分な解析によるDiscussionがなされており、大変研究レベルと学位審査のレベルの高さが伺えました。一方、口腔顎顔面外科専門医過程の口頭試問試験については、実際の担当患者さん2名について患者さんの経過についてのプレゼンテーション、診断、治療計画が説明され、それについてわれわれ試験官が、多くの質問を行い、試験が実施されます。いずれの受験者も、十分な4年間の専門医教育課程の勉強が功を奏され、大変上手な質疑応答がなされておりました。23日には、私と今回ともに国際試験官として参加していた香港大学口腔顎顔面外科主任教授の親友でもあるRichard Suと2人で、関連専門分野講義として1時間づつの教育講演を担当いたしました。今後もThe National University of Malaysia国立マレーシア大学との学術交流をさらに深めてまいりたいと思います。これから帰国の途に就きます。
教授 管野貴浩
