2022年10月4日
嚥下障害に関する国際的学術雑誌「Dysphagia (IF:3.438)」に原著論文「Oral dysfunction in patients with oral cancer could occur before treatment and require early nutritional improvement: A cross-sectional study」がアクセプトされました。本論文では従来口腔癌治療後の合併症として口腔機能障害が起こると考えられてきた事に対して、口腔癌治療前の口腔機能を包括的に評価したところ、癌の存在により治療前からすでに口腔機能低下が生じ、栄養状態の悪化に影響を与えていることを明らかにしました。本研究結果より、口腔癌患者の口腔機能障害の病態の一端が明らかとなり、臨床においてはより早期の栄養介入が必要であることが指摘できました。
本研究を遂行するにあたり、終始懇切丁寧な指導をいただきました管野貴浩教授をはじめ共同研究者の皆様に深く御礼申し上げます。
臨床講師・特別協力研究員 松田悠平