2024年9月17日〜20日、イタリア・ローマで開催された第27回ヨーロッパ頭蓋顎顔面外科学会(EACMFS CONGRESS)に参加してきました。本学会は特にデジタル技術、AI技術が進んだヨーロッパの最新の口腔外科動向を知ることのできる非常に興味深い学会です。フロアでは各国の口腔外科医と国際交流を行うことができ、非常に楽しい時間を過ごすことができました。
自身の発表としては、”Custom-made surgical guides for the removal of supernumerary impacted teeth: case series and in vitro experimental study”というテーマで口演発表を行いました。前職の日本歯科大学で行っていた内容ですが、Retrospective clinical studyとIn vitro experimental studyを織り交ぜ、埋伏過剰歯抜歯のためのサージカルガイドの有用性について検証し、その成果を発表しました。カスタムメイドサージカルガイドは準備に手間とハードウェアを含めた費用が多少必要ですが、安全で正確な手術を行うという観点からは、難易度の高い手術には有用であると考えています。発表は5分間と非常にタイトでしたが、エッセンスを盛り込んで口演を行いました。本学会には島根大学からは一人で参加していましたが、スイスで一緒に働いていた元同僚たちが発表を聞きに来てくれて、アットホームな雰囲気の中で発表することができました。セッションがすべて終わった後、座長の先生からはとても素晴らしいプレゼンテーションだったとわざわざ声をかけに来てくださり、達成感を持って発表を終えることができました。
今後ももっと国際的に活躍できる口腔外科医を目指して邁進していこうと思います。
准教授 小林真左子