8月も1週間を残すばかりとなりました。今月は、われわれの講座より4本の学術研究論文を国際学術誌よりアクセプト受理掲載内定を得ることが出来ました。医学部および大学院歯科口腔外科学講座として、在籍される多くの医学部博士課程大学院生や新進気鋭の若手教員を中心に、われわれの講座では日夜患者さんのさらなる治療の発展、治療成績向上と進歩に向けた、研究活動を精力的に実施しております。
われわれの講座に在籍され、日々の歯科口腔外科や口腔ケアに関する臨床活動とともに、島根大学医学部大学院修士課程や大学院博士課程での医学歯学に関する研究活動に従事してみられませんか?国際連携や、臨床と研究に積極的な若手歯科医師・若手口腔外科医や歯科衛生士の皆さまをお待ちしております。ご連絡ください。
まず1本目は、インドからの医学部博士課程大学院2年生のDr. Mrunalini Ramanathanを筆頭著者とし、インド口腔顎顔面外科学会においてわたくしが長年学術交流を深める連携研究者らとの国際共同研究成果として、顎矯正手術に関する総論論文が、米国の国際学術誌Oral and Maxillofacial Surgery Clinics of North Americaよりアクセプトを得ました。
Mrunalini Ramanathan, Elavenil Panneerselvam, Anantanarayanan Parameswaran, Takahiro Kanno: Genioplasty in Contemporary Orthognathic Surgery, Oral and Maxillofacial Surgery Clinics of North America, 2022, Acceped In Press
そして2本目および3本目は、いずれもわれわれの診療科で治療をさせて頂いた手術治療に関する症例報告論文として、医学部博士課程大学院4年生の金子一朗先生、おなじく医学部博士課程大学院2年生の森岡怜音先生を筆頭著者とした臨床学術知見についてです。アジア口腔顎顔面外科学会学術雑誌であるJournal of Oral and Maxillofacial Surgery, Medicine, and Pathology誌よりアクセプトを得ました。
Ichiro Kaneko, Masaaki Karino, Rie Osako, Shinji Ishizuka, Erina Toda, Junichi Kanayama, Satoe Okuma, Hiroto Tastumi, Tatsuo Okui, Takahiro Kanno: A rare case of facial asymmetry caused by simultaneous development of osteochondroma and synovial chondromatosis at the temporomandibular joint. Journal of Oral and Maxillofacial Surgery, Medicine, and Pathology, 2022, Accepted in Press
Reon Morioka, Tatsuo Okui, Junichi Kanayama, Hiroto Tatsumi, Satoe Okuma, Akira Kato, Tomoko Ichiyama, Takahiro Kanno: Asystole Induced by Trigeminocardiac Reflex during Zygomatic Fracture Repositioning: A Rare Case Report. Journal of Oral and Maxillofacial Surgery, Medicine, and Pathology, 2022, Accepted in Press
そして本日は4本目として、大変すばらしい新規学術知見を権威ある国際学術誌で、ネイチャー・リサーチ社(英語版)によって刊行されているScientific Reports(2021 Impact Factor: 4.996)よりアクセプトを得ることが出来ました。医学部博士課程大学院2年生の森岡怜音先生を筆頭著者とし、口腔がん治療におけるとくに患者さんの術後口腔機能評価研究に関して多くの新規学術知見を国際学術誌に発表してこられた松田悠平先生とで中心的に研究を実行された非常に新規性の高い口腔がん治療に関する学術研究成果を発表することが出来ました。
Reon Morioka, Yuhei Matsuda, Akira Kato, Tatsuo Okui, Satoe Okuma, Hiroto Tatsumi, Takahiro Kanno: Oral functional impairment may cause malnutrition following oral cancer treatment in a single-center cross-sectional dy. Scientific Reports, 2022, Accepted in Press
今後もわれわれの講座では、臨床と研究の両軸をもって、歯科口腔外科学に関する学術知見の発信を強く推進して参ります。
教授 管野貴浩