2022年12月26日
近年、骨粗鬆症患者さんは、平均寿命の延伸により大変重要な課題となっています。健康寿命を少しでもこの平均寿命に近づけ、少しでも元気な健康長寿社会を構築できる様に各種骨修飾薬(ビスフォスフォネート系製剤、デノスマブ製剤等)は大変有用な薬剤として多くの方々が服用されるお薬です。しかしながら、少なからず経年的に服薬されることにより顎骨に壊死が起こることも近年の多くの研究知見から明らかとなってきました。われわれ口腔外科では、地域医師会の整形外科、内科、リハビリテーション科をはじめ、多くの医科各科の先生方、そして歯科医師会の先生方と連携し、この顎骨壊死への連携的取り組みを行って参りました。
今回、出雲圏域での骨粗鬆症骨折予防協議会コツコツネット立ち上げに伴い第1回学術講演会にて講演の機会を頂きました。当日は、医師会館での現地参加の先生方ならびに県内から50名を超える多くの医師会、歯科医師会の先生方にご参加を頂き、講演後にも大変多くのご質問を頂き反響を頂くことができました。今後もこの連携構築を重要視し、この薬剤関連顎骨壊死の問題に取り組む所存です。
教授 管野貴浩